おばちゃんの思い出

学生時代に通っていた炉端焼きでは、食べ残しは厳禁でした。

 

配膳を担当する女性は、親しみを込め、おばちゃんと呼ばれていました。

ブリかまなど焼き魚は、食べ方が雑だと「あんたら、まだここ食べられるやないの」とおばちゃんに怒られます。学生もおばちゃんの言うことには、逆らえません。「わかったよおばちゃん」と骨につく身を食べなおします。

「親の言うことなんて一切聞くことはない、自分のやりたいことやったらええやないの」「あんたしっかりしいや」と説教を聞くのも楽しみでした。