錦繍

たとえばドフトエフスキー「貧しき人々」、たとえば太田裕美「木綿のハンカチーフ」「さらばシベリア鉄道」、男女の往復書簡により語られる作品があります。

錦繍は紅葉の美しい蔵王で再開した元夫婦の往復書簡による物語です。手紙は、業、宿命、出会い、人生の様々なものを織り込む錦となります。美しい錦とはいえませんが、この錦を見たときに人は考え、涙します。