どくとるマンボウ青春期

声を出して笑った本は「どくとるマンボウ青春期」が初めてでした。戦後の食糧難、物資難、住居難の苦しい時代、北杜夫の独特の感性により、それすらおもしろいことに置き換わります。本の前半は旧制松本高校の寮生活を中心とした話です。

知人の娘さんが信州大学に進学し、寮に入ったと聞きこの本を思い出しました。信州大学は旧制松本高校を前身とします。信州大学は蛸足大学ゆえに1年生は松本で過ごし、その後それぞれのキャンパスに分かれるそうです。1年生が1年だけ過ごす寮があります。どくとるマンボウの寮の楽しい文化が残っていそうです。